「アナンタラ」が体験型リゾートをスリランカにオープン。
周囲を自然に囲まれた閑静なビーチに建つラグジュアリーリゾート。
タイを中心に世界10か国以上にわたって35軒のラグジュアリーホテルを展開する「アナンタラ」が、昨年1月、スリランカ南岸のタンガラに「アナンタラ・ピース・ヘヴン・タンガラ・リゾート」をオープンした。閑静なビーチに位置し、息を呑むようなオーシャンビューとトロピカルな景観を併せ持つラグジュアリーなリゾートだ。スリランカの文化に触れるエクスカーションが充実していることに加え、特筆すべきは、専門の医師が常駐して本格的なアーユルヴェーダが体験できること。インドの伝統医療に基づく施術が自己免疫力を向上させ、本来の自分へと導いてくれる。
滞在型リゾートには、施設の充実度もさることながら、サービスのクオリティやスムーズなオペレーションが欠かせない。今年1月で1周年を迎え、すべてにおいて成熟したこのリゾートで極上のステイを満喫したい。
インド洋に浮かぶ人気上昇中のデスティネーション。
目の前に広がるインド洋の海ではホエールウォッチングのチャンスも。
世界中で人気が高まりつつあるものの、旅のデスティネーションとしては、日本でまだなじみの薄いスリランカ。インドの南東に浮かぶ北海道をひと回り小さくしたこの島国は、紅茶やスパイスの産地として有名だが、他にも狭い国土に8つの世界遺産を持ち、仏教美術や民族舞踊などアジア文化の魅力にあふれる国。最大の都市コロンボまでは成田から直行便で約10時間。バンダラナイケ国際空港で国内線に乗り継ぎ、ホテル近くの空港までは45分ほどのフライトだ。
島の最南端の海岸沿いに建つ「アナンタラ・ピース・ヘヴン・タンガラ・リゾート」の周囲には、ココナツのプランテーション、黄金に輝く砂浜、インド洋の雄大な景色が広がる。日常の生活からエスケープして、南国のビーチで静かに休暇を過ごしたい人にとっては、まさに理想のリゾートだ。
香り豊かな紅茶と信仰篤い仏教文化に触れる。
カラフルな色使いの「マルキリガラ石窟寺院」の仏像。
スリランカのかつての国名「セイロン」は、紅茶の代名詞。その歴史に触れることができるのが、ホテルから車で1時間半ほどの「ハンドゥヌゴダ・ロウ・カントリー・ティー・プランテーション」だ。80ヘクタールの広大な農園に、茶葉をはじめ、シナモンやコショウ、ココナッツなどが栽培されている。併設された紅茶博物館では、およそ150年前に始まった紅茶生産の歴史を物語る製茶機械などが見学できる。テイスティング教室も開かれているので、色、味、香りの3拍子が揃った最高級のセイロンティーを味わいたい。
高さ210メートルの断崖の上にある「マルキリガラ石窟寺院」には、ローカル色豊かな釈迦涅槃像や仏教説話の壁画がある。どこか親しみを感じる仏様に幸運のお願いをしてみては。夕方、ホテルでは、笛や太鼓による民族音楽とともに1日の終わりを感謝するセレモニーが行われる。仏教文化を大切にし、信仰に篤い地元の人々の想いが心に染みる。
アーユルヴェーダ新興国のスリランカで本格的な施術を。
薬草成分を含むオイルで脳をリラクゼーションする「シロダーラ」。
近年、インドの伝統療法「アーユルヴェーダ」の新しい施設が次々とオープンし、本国を上回る勢いのスリランカ。アナンタラにも専門医師が常駐するアーユルヴェーダの施設があり、医学に則った本格的な施術が受けられる。最初に医師のカウンセリングを受け、ドーシャ(体質)に合わせた食事療法、ヨガや瞑想、シロダーラのオイルマッサージなどを繰り返し、心、体、行動、環境の全体的な調和を目指す。最低3泊以上は必要なので、今年のGW中にぜひトライしたい。
欧米の最新療法に習熟したセラピストも揃っているので、美の追求についても余念がない。天然素材を使ったスクラブやラッピングで肌のつやを蘇らせ、朝日を浴びながらのホリスティック・セラピーで全身のバランスを取り戻す。短期間で美と健康を同時に手に入れる絶好のチャンスだ。
アナンタラ・ピース・ヘヴン・タンガラ・リゾート(Anantara Peace Haven Tangalle Resort)
Goyambokka Estate, Tangalle, Sri Lanka
TEL/+94-47-767-0700
FAX/+94-47-224-4488
Email/
料金/1室1泊290ドル~(2017年3月現在)
Text: Yuka Kumano
引用: https://www.vogue.co.jp/lifestyle/travel/2017-03-08
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